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【流れに従って生きる ACT5:不思議な卒業試験】 その②

 

 

私は、おじいさんの死に目に会うのを覚悟して実家に戻りました。


 <実家にて・・>


 実家に帰ると、妹も実家に帰ってきており・・なんだか・・変な感じが・・


 

私 「あれ・・お爺さんは・・?」


妹 「それがさぁ・・ちょっとおじいちゃんの部屋に行ってみてよ・・」


 


祖父の部屋をそっと開けると・・


 


信じられない光景が・・。


 


手足が不自由で、ほぼ寝たきりの祖父が・・


 

ベットの上でぐるぐる動き回っている・・

 

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しかも、私を見るなり「お前!誰だぁ!!」と叫びだす・・。

20131201053322897_0001.jpg


 


 
「殺されるゥゥゥ!!!!」とわめき散らす。


  


開いた口が塞がらないような光景に、しばし呆然・・。



私 「じいさん・・いったいどうしたの?」


母 「3日くらい前から、急に、頭がおかしくなったみたいで、ベットの上でぐるぐる回ったり、誰の顔を見ても分からなくて騒いでいるんだよね・・。」


私 「・・・ なんで・・・」


母 「こうなる直前に・・『みこ!みこ!』・・って何度も叫んでねぇ・・。それから急におかしくなったんだよ・・。お医者さん呼んでも、よく分からない・・と言われてさ・・。」

 


『みこ』・・とは、当時、我が家で飼っていた猫の名前でした。


 
私 「そういえば、みこ(猫)はどこに行ったの?」


母 「それが、その日から 帰ってきてないんだよね・・」


 私 「え・・。もしかして、どっかで死んでるんじゃないの・・」


 母 「縁の下とか、納屋とか、一応見たんだけど、居ないんだよねぇ・・」

 


 私・母・妹 「・・・・」


 

 ふと・・、私が ひらめく? 頭をよぎる? 直感? めいたものが頭に浮かんで・・


 

私 「みこが 最後に子供を産んだ場所ってどこだっけ・・?」


 

妹 「あ・・かやぶき屋根の雨戸の戸袋の中だ・・」


 

私 「まさかなぁ・・そこに居たりして・・(^^;)」


 

妹 「とりあえず見てみようよ・・」


 


私と妹は、江戸時代から建っている かやぶき屋根 の建物に行き、みこ(猫)が最後に子供を産んでいた、戸袋のところに行きました。


 


そして、立て掛かっていた数枚の雨戸をずらしました。


 


 


 


 


 


 


 


みこ(猫)は、そこで死んでいました。


 


 


 


ぞくぞく・・という、寒気を感じました・・。


 


その場所に 呼ばれた感 がして、思わず「うわっ・・」と声に出してしまうほどでした。


 


 


みこ(猫)は、とりあえず、土に埋めて弔ってあげましたが・・


爺さんが『みこ、みこ』と叫んでから、おかしくなったのと・・、その『みこ』が、本当に死んでいて、私が直感でそこに呼ばれた感があったのと・・いろいろ重ねると・・


 


なにこれ・・みこ(猫)が 爺さんに取り付くって・・そういう事ってあるの・・?


 
そういうことって・・世の中にあるものなの・・?


 
私は、お化けとか・・幽霊とか・・宇宙人とか・・あまり信じない方なので、この不思議な出来事が、ショッキングでした・・。


 


もし、仮にそうだとしても、現状・・病気でもない爺さんを治す方法もないので、これからいつまで 爺さんはこの状態なんだろう・・という現実だけが重くのしかかっていました。


特に危篤でもない・・基本的には元気・・なので、私は、翌日には、仙台に戻ることにしました。

 

つづく・・ 
 


 

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Posted at: 2014.6. 1(日)

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