おじいさんの容体が意味不明なものだった私は、大学に戻ることにしました。
<大学にて・・>
私は、お礼を伝えに 構造の教授室に行きました。
教授「おじいさんは大丈夫なの?」
私 (不思議な話はしないで) 「ん~・・よく分かりません・・。数日は大丈夫そうなので戻ってきました・・。
教授「それじゃ、明日の2時にここ(教授室)に来なさい。すぐに試験をするから」
私「え!。明日ですか? 早っ・・」
私は息つく暇もなく、翌日、最終追試験を受けることになりました・・
勉強したことは、今回の騒動ですっかり すっ飛んでしまい・・、留年確実な・・たった1人の孤独な試験に臨みました(;_;)。
<最終試験:教授室にて・・>
教授「はい、これが試験です。」
私の心の中 (げ・・見るからに難しい)
教授「時間は90分」
私の心の中 (分からない90分は、苦痛以外の何物でもない・・なあ)
留年・・確実・・
・・と思ったとき。教授から思わぬ一言が・・
教授 「教科書と参考書 見ていいから」
私 「え!?・・見ていいんですか?」
教授 「おじいさん大変だったろうから、特別いいよ」
私 「マジすか!?」
教授 「あ・・あと、私、授業があるから、途中で居なくなるので、1人でやっててね・・。助手が たまに見に来るけど、終わったら帰っていいから・・」
私の心の中 (やったぁぁ~♪・・不敏なことも役立つものだ・・(^^;))
試験がスタートして、間もなく、教授は授業へ行き・・、私は、教科書を広げて、どうどうとカンニング?・・(^^;)。
・・しかし・・
もともと、教科書見ても理解できない難しさなので・・結局、よく分からず・・(@@;)
「やばい、やばい」・・と、焦りながら、教科書をべらべらめくって時間が過ぎていきました・・(--;)
やっぱり・・留年だ・・
そう思って、諦めかけたとき・・
助手のAさんが、入ってきました・・。
助手Aさん「白鳥・・おじいさん大変なんだって?大丈夫なのか?」
私(ここまで来たら不敏を装って)・・「あと、何日もつか分かりませんが・・数日は大丈夫かな・・という状態です・・(--;)」
助手Aさん「試験の方はどうだ・・。きちんと卒業してお爺さんを安心させないと・・」
私 (不敏オーラ 全開で・・)「教科書見て良いとは言われたのですが・・なかなか難しくて・・ダメですね・・」
助手Aさん「・・・」 じ~っと【試験問題】と【私の回答】を見て・・
助手Aさん「白鳥、お前バカだなぁ・・。ここはさ・・、例えばだよ・・」
と、Aさんは、分かりやすく説明をしてくれました。
さらに・・
助手Aさん「仮に、ここの数値が、こうだったとすると・・。あくまで仮の数値だよ・・」と言って、計算の方法まで教えてくれました。
・・しかも・・
私の心の中(え!? それって、答えそのものじゃん!(@@;))
Aさんは、「仮の数値」・・と言いながら、
答えそのものを書いてくれました(;_;)。
Aさん「解ったか?」
私「ええ!よく分かりました(そりゃそうだ・・)」
Aさんは、それじゃ、書き終わったら呼んでね・・と部屋を出て行き、私はAさんが書いてくれた答えを、回答用紙に丸写しして、試験を終えました。
教授・・助手Aさん・・ありがとうございました(^^)
こんな九死に一生を得る形はあるのだろうか・・(^^;)
試験を無事に終えて、卒業が確実になったその日の夕方、自宅の電話が鳴りました。
実家の母親からでした。
母「おじいさん・・治ったよ・・」
私「え!?ウソ?・・どうやって!?」
母「それがさ・・近所の 咲江さん(爺さんの友達おばあさん)が、除霊師という人を連れてきてさ・・。その人に拝んでもらったら、すぐに戻ったんだよ・・」
私「マジで!?。そんなことってあるの?」
母「私もびっくりだよ・・。 霊ってあるんだねぇ・・」
私「信じられないねぇ・・」
母「ところで、卒業試験はどうだったの・・?」
おかげさまで・・卒業できそうだよ(^^;)
今回は、いったい「何の」おかげ・・?
・・だったんだろう・・。
不思議な数日間でした・・(^^;)。
*【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます*