高断熱住宅は夏暑いのか・・夏涼しいのか・・は次回が最終回になります。
PART3まで データーや庇の効果について述べてきました。
実は、もう1つ大きな要素があります。
これは、今まで建ててきたOBさまの中で、夏・・かなり涼しい家の傾向から見えてきたものです。
高断熱で夏涼しい家は・・
家の東隣に 大きな納屋や 隣家がある という立地条件がかなり有効です。
なぜ・・東側に建物などがあるといいのでしょうか・・
まずは下の図をご覧ください。
8月1日の 夏の朝7:00 8:00 9:00の日射角度(岩手県)です。
断面図は南に窓がある図ですが・・東面として想像するといろいろ見えてきます。
〇 一般的に東側の庇はあまり長くないです。仮に長いとしても、朝の7:00~9:00までの間は、庇による日射遮蔽効果はほとんど期待できません。
〇 つまり、建物の東側が開放されていますと、直射日光がこの時間帯にどんどん入ってきます。
〇 もちろん南面の窓にも東斜め上の方向から日射が刺さってきます。
今までOBさま訪問の中で気づいたのが、このポイントです!
この朝の時間帯の角度の低い日射を遮るかどうか・・!
東側に大きな納屋があるご家庭は、この朝の時間帯に直射日光が入ってきません。
もちろん間接光はあるので、暗くはないです。
この朝の時間帯を乗り切れば、あとは南側に庇を出して、
午後3時ころまで直射日光があまり入ってこない環境になります。
そうしますと、高断熱住宅は、夏に室温が上がりにくい状況になります。
夕方、外気温が下がってくれれば窓を開けて涼しい空気を取り込むこともお勧めします。
そのような立地条件のOBさまのメールを再掲載いたします。
次回 最終回 高断熱住宅 夏の総括
『夏の暮らし方 事例 と エアコンは使ってダメなのか?』です(^^)!