ACT 32 Cホーム(岩手)での残り8ヶ月、もうひとつの「流れ」
私は、4月の時点で直属の上司に今年いっぱいで現場を仕上げて退社する旨を伝えてました。退社までに、ローコストや、会社の仕事で得たものをレポートとしてまとめることも約束しました。
新会社の骨格ができてから退社を伝えるのは虫が良すぎると思い、まだまだ模索段階ではっきりさせておきたかったのでした。上司からは止められましたが、勇気をもっての挑戦なので理解してもらいました。
気持ち的に退路を断ったこの頃から、残りの期間にもうひとつの「流れ」が起きたのです。
私が退社することが水面下で少しずつ業者さんにも知れてくると、ある業者さんから思いがけない提案を言われました。
「アパートを解約しないでそのまま残してたらや?岩手での拠点がなくなれば、本当に岩手に戻って来れないぞ。仙台でやるのもいいが、いつか岩手でもやってみたらどうだ?」というのでした。
アパート代ぐらいは何社かに声かければ、すぐに手を挙げてくれるはずだというのです。
これは、思いがけない提案だったが、『心に引っかかっている2つ』の解決策としていいかもしれない・・という直感がしました。
○ E氏と距離を置く。
○ 岩手で仕事をする。
この2つを解決する方法として、岩手に拠点を残すという手段は、今後のいろいろな状況変化を想定しても非常に都合が良かったのでした。
1年間仙台でやって、牧田も住宅業界に慣れてきたら、岩手県に戻って支店として自由にやろうという方法も思いつき、なんとなくレールが見えてきました。
『引っかかっている部分』も解決策の道筋が見えたことで、少し気が楽になりました。
数日後、岩手に支店を作って展開するという趣旨の説明で、アパートを残しておく話をE氏に話したら、よく分からない理由をぎゃーぎゃーと並べて、大変な剣幕でまくし立てられました。
そのときの会話で分かったのですが、E氏は自分の言ったとおりに動く有能なロボットが欲しかったようなのでした。
いわゆる飼い犬が欲しいようなのですが、そういう考えでは逆にE氏は大変な思いをすると感じました。
私もロボットになる気はないですが、牧田は私以上にロボットになるタイプではないからなのです。
当たり前ですが、一人で考えて動く人間ほど一般的にロボットになるわけがないのです。
私は流れに従って進むタイプのため「人」を見る力は不足していますが、E氏もそういう意味では「人」を見る力がなかったのです。
これから牧田が加わったら、どういう展開が待っているのか少し興味が沸いてきました。
*【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます *