今年6月にお引き渡しをした仙台のお客様より、嬉しいメールを頂きました。
今週の月曜日の朝、仙台でも冷え込みが激しく、外気温は4.5℃だったようでした・・・
が、しかし、お部屋の中は写真の通り21.5℃ ・ 湿度も48%と乾燥感もなくちょうど良さそうです。
お客様にお聞きしたところ、
『もちろん、前の晩から一切暖房はつけておりません。』とのことでした!
実際にお客様から、
『いやー 暖かい家はいーですな。ありがとうございます。』とのお言葉も頂きました。
このようなお言葉を頂けて、私もとても嬉しく思います。
これから訪れる寒い冬も、寒さのストレスがかからない暮らしを体感して頂けますと幸いに思います!
※お写真は、突然寒くなった 今週の月曜日の朝 21日 06:30 頃に撮影頂いたものになります。↓↓↓
代表白鳥の発案で新たな実験を始めました!
ハニカムスクリーンに水をかけたり、凍らせたり、常温で放置したりと...
毎日過酷な環境を作り、どのように変化していくのか観察したいと思います!
冷凍庫の中のハニカムスクリーン。
濡らした後、数時間でカピカピに凍っていますが、伸ばしたり畳んだりは可能でした。
濡らした状態で常温管理。
ハニカムサーモの表面は濡れていますが、内側は水の浸食がほぼないように感じました。
カビは生えるのか...?実験を継続して様子を見てみます!
11月30日(木)に紫波町の再生エネルギー(紫波グリーンエネルギー)について視察してきました!
今回、紫波グリーンエネルギーの進めている【山口 勝洋先生】に案内をしていただきました。
紫波町では役場をはじめ地域ぐるみの小中規模の木質熱電併給・熱利用を活用しており、
熱源は木質チップで紫波町農林公社 片寄チップ工場で丸太をチップを生産しています。
熱源となったチップは現在、【土館の百寿の郷】と【オガール地区のエネルギーステーション】に運ばれており、
運ばれてきたチップは乾燥機に入れられた後、2つの熱源機に分別されます。
ひとつは、電気にするためにガス化用の機械にチップを入れ水素と一酸化炭素にし、酸素とくっつけて水と二酸化炭素にします。
そして、ガスエンジンのエネルギーとして利用し発電するようです。
ふたつめは、暖房熱源にするために、チップを燃やし、温水器の熱エネルギーにしているようです。
山口先生の考える紫波町のグリーンエネルギーは海外に頼る石油購入を無くし、地域で作ることにより国外や地域外に流れてしまうお金を木材を利用することで、地域内の誰かの収入になり地域にお金が回る仕組みにもなるとのことでした。
今回の視察はとても考えさせられるものとなり、感動しました。
KANSOが最初に手掛けた美郷オフィスと工房を見学して、
美郷オフィスにおける温湿度などの測量データを見ることが出来ました。
もるくすの佐藤さんとドイツ在住の池田さんが来日され、説明を受けました。
また、秋田県立大学教授の長谷川先生が測量データの解析をしていただき、
壁体の蓄熱や蓄冷をデータとして見ることが出来ました。
解体現場から木材を回収・加工して、パネル化したものです。
溝が付いてあることで、停滞した空気層ができ、断熱効果が1.5倍になるそうです。
東京や新潟などから来られている方々もおり、これからさらに注目されるだろうなと感じました。
10年後、20年後に建築業界全体が当たり前のように考える必要があるサスティナブル建築について
様々な取り組みをされていてとても興味深かったです。
新住協の総会に帰りに、「弘前れんが倉庫美術館」にも行きました。
世界各地で活躍されている田根剛さんの設計で、既存の煉瓦倉庫の耐震補強や煉瓦壁の保存がされています。
現代美術作家で東京藝術大学教授の大巻伸嗣さんの「地平線のゆくえ」を見ることが出来ました。
美術館の隣にはカフェもあり、青森県の食材を使った料理やシードルなどもいただけます。
青森県は青森県立美術館や十和田市現代美術館など有名な美術館がたくさんありますが、
一番行って良かったと思えました。
大巻さんの作品は現在、国立新美術館で「真空のゆらぎ」が見ることが出来るようなので、
興味がある方はぜひ行って見てください。
10月上旬に新住協の総会に参加しました。
数年ぶりに全国の会員さんと顔を合わせる機会でした。
青森支部の研究発表なども興味深いものが多く、勉強になりました。
懇親会では初めて津軽三味線の演奏を聴くことが出来ました。
青森の建築もいくつか見て廻りました。
借りぐらしのアリエッティの舞台モデルになった、「盛美園」です。
2階の洋間部分は見ることが出来ませんでしたが、1階の数奇屋造りから見る庭園は見事でした。
2ケ所目が「弘前シードル工房kimori」です。
弘前出身の建築家、蟻塚学さんが設計しており、インターンでもお世話になった設計事務所です。
リンゴ畑に囲まれており、シードルを作っており、近くのお土産屋さんで購入することが出来ます。
テーブルや椅子も蟻塚さんがデザインしたもので、脚が蟻のように見えるデザインとなっています。
近くのお土産屋さんから見ると、岩木山をイメージして屋根が設計されていることが分かります。
リンゴ畑から突き出た屋根が可愛らしい建築でした。
今回の旅で最後に訪れたのは横浜の「三渓園」です。
実業家の原三渓によって造られた日本庭園のようです。
175,000㎡にも及ぶ広大な土地に歴史的建築物と自然環境が一体になっています。
京都の燈明寺から移転された三重塔です。瓦には東明寺になっており、移転時に造られたのかもしれません。
飛騨白川郷から移転された入母屋合掌造りの民家です。
手前の板間と奥のお座敷で高低差がありますが、身分の違いを表しているそうです。
お座敷には身分が高い役人が泊まるために、板間よりも高くなっています。
和室の続き間を依頼されることは少なくなっていますが、美しいですね。
欄間なども繊細なデザインになっています。
庭園内には野良猫やカモ、アオサギなど動物もいました。
鶴翔閣です。普段は内部非公開なのですが、お盆期間中は限定公開しており入ることが出来ました。
美術品などを保管していた倉も繋がっています。
厚い漆喰の扉が天窓で照らされて、重厚感を感じます。
縁側にも畳が敷かれ、座敷部分がまた高くなっています。
座敷に座っても庭が見えるように高くなっているのでしょうか?
臨春閣は池に面した3つの棟をずらしながら配置されています。
日本庭園を訪れると、この景色を見てほしいというポイントに腰掛が置かれていることが多い気がします。
腰掛を見つけたら出来るだけ足を止め一息ついていたので、
じっくり見ても2時間ぐらいで回れるコースだったのですが、4時間ぐらい掛かってしまいました。
これまでも建築巡りをしてきましたが、一番移動距離が長く、様々なジャンルの建築を見ることができ、
とても良い経験をすることができました。
4日目は静岡県富士市に行き、坂茂さん設計の「富士山世界遺産センター」を見に行きました。
富士山が出来た歴史や山頂までの環境の変化など、様々なことを知ることが出来ます。
実際に登る前に訪れると、より富士山を堪能できそうです!
山頂部分に雲がかかってしまいましたが、鳥居の先に富士山を見ることが出来ます。
富士山の風景の一つとして、河口湖に反射して映る逆さ富士が有名ですが、
ここでは、水面に映った木組みを富士山のように見せていて、こんな見せ方があるのかと感動しました。
施設内はお茶碗のような形の木組みの内側が展示室となっており、最上階にはガラス張りの正面に富士山が現れます。
ベンチも富士山を逆さにしたデザインとなっています。
一般的な資料館とは異なり、螺旋状のスロープを上りながら鑑賞でき、山登りしているような感覚になる面白い展示室となっています。
自然素材の土の色合いだけで地層を表現した塗り壁です。
富士山の成り立ちについても展示してあるのですが、富士が二つの山が一つになって出来たことを初めて知りました。
今回ご紹介するのも藤森照信さんが設計した浜松市秋野不矩美術館です。
奥の建築が美術館になっており、手前の3本の柱で浮いているのは茶室になります。
壁は全て漆喰が使われ、展示スペースは籐ござが敷かれていたりと自然素材が多く使われていました。
テラスからは美術館までのアプローチと茶室を眺めることが出来ます。
3日目は早朝から名古屋城に行きました。
開園前で敷地内に入れなかったので、名古屋城まわりを一周して、金のしゃちほこを拝んできました。
名古屋城まわりは多くの方がランニングやウォーキングをしていました。
一周3~4kmあったと思いますが、シニア世代の方もすごく速く、競争したら負けてしまいそうでした。
3日目は藤森照信さんの建築を巡りました。
1つ目は岐阜県多治見市にある「多治見市モザイクタイルミュージアム」に行きました。
ジブリの世界観に入ったような建築でした。
最上階には様々なモザイクタイルなどが展示されています。
3階にはギャリーがあり、タイルの製作方法などを知ることが出来ます。
建築としては奇抜な面もあるのに、どこか親しみやすさを感じる不思議な建築でした。
次回も藤森さんの建築をご紹介します。