リクシルさん主催の「性能の先の心地よさ」をテーマにしたセミナーに、伊礼智氏が講師として講演するということで参加してきました。
伊礼さんは自身の設計手法、ノウハウを惜しげもなく公開しており、人気の建築家であります。
内容は自身の著書に書いてある内容のまとめがメインであり、著書を読んでいたので、より深く理解することができました。
伊礼さんは設計の「標準化」を実践されており、生産性を向上しています。
例えば、玄関、トイレ、洗面、風呂、階段を標準化し、それを大きさやオプションを調整し上手くプランにはめ込むだけ。毎現場ゼロから考える必要が無く、その分の労力を、もっと大事なところに集約できる。
標準化=ワンパターンではなく、毎現場「改善」と新しい「試み」を繰り返し、質を向上させていくことが大事だとおっしゃっていました。
標準化は料理でいう「下ごしらえ」に似ていて、ちゃんとした下ごしらえがあってこそ、良い料理を提供できる。建築も土台となるものの質が高ければ、より良い仕事ができるんだよ、という言葉が印象的でした。
標準化の考え方、またその先にある快適性についての面白い話をたくさん聞くことができました。
建築に関わる人はもちろん、これから家を建てようと思っている方にも伊礼さんの著書は読んでほしいので、次はブックレビューブログ書こうと思います。