6/27・28の二日間で新住協東北地区の研修会に行ってきました。
昨年は北上で行い、今年は秋田の能代での開催で、東北各地から100名を超える参加者が集まり、大いに盛り上がりました。
1日目は午前に秋田支部の各会員様の基調講演を聴き、午後は西方邸、池田邸の見学会。2日目は1日目の内容を踏まえてのディスカッションを行い今年の東北地区大会は幕を閉じました。
基調講演では、秋田での一年間の温湿度と冷暖房負荷の膨大なデータやシュミレーション、各種詳細納まり図を披露して頂きました。
岩手に比べて日本海側に位置する秋田は冬の日射取得熱が少ないため、南面を上手く設計して日射熱を効率良く室内に取り込む工夫を施さなければなりません。
池田邸では黒く塗られた日射熱集熱壁から冬の日射熱を室内に取り込む工夫がなされています。西方邸では南面一面を大開口とし、日射熱を直接室内に取り込みます。
さらに、四季のある日本では、夏の日射遮蔽についてもしっかりと考えなければなりません。冬の日射取得と夏の日射遮蔽は表裏一体として設計すること、地域ごとの特性を見極めることが重要であり、これらを総合した丁寧な設計が出来てこそ一年間を快適に過ごせる住空間をつくることができるんですね。
西方さんの自邸。杉板の外壁に南面の大開口が特徴的です。躯体性能も高くて、これだけ大きい開口部があるので冬でも日射のある日は数十分でオーバーヒートしてしまうとか。日射調整は外付ブラインドで行っています。
他にもパッシブ換気と暖房の合わせ技や合理的な設計手法などなど、とても勉強になりました。杉板赤なまはげ(西方さん命名)がシルバーに経年変化した外観は本当に格好良かったです。
2日間ぶっ通しで色々なこと知れて、お腹いっぱいの研修会でした。懇親会、2次会にも参加しまして、酒を酌み交わしながらする話もすごいためになりました。。
鎌田先生、秋田支部のみなさまありがとうございました。
のぶ