
南陽市の次はさらに南下して米沢市に向かいました。私の地元福島県との県境に位置しています。
まずは山下設計による「市立米沢図書館 ナセBA」に行きました。
外部は地元の杉材を外断熱として使用し、コンクリート躯体を蓄熱材としているようなのですが、
木材の厚みが100㎜程度だったので、断熱効果があるのかは、いまいち分からなかったです。
残念ながら内部は撮影禁止でした。
ギャリースペースから階段を上って図書館に入るのですが、
階段の天井高さが抑えられている分、図書館の4層分の吹き抜け空間がより開放的に感じられました。
住宅でも最近は天井高さを抑えるご要望が多く感じますが、用途や空間の大きさにあった天井高さを探っていきたいです。
次に「伝国の杜(置賜文化ホール・米沢市上杉博物館)」に向かいました。
米沢市は江戸時代に上杉謙信の子孫が治めていたため、歴史ファンが多く訪れていました。
軒先の水平ラインがきれいな印象です。
エントランスには可動式の能舞台が設置してありました。学生時代に所属していた研究室で仮設能舞台を福島の設計事務所と一緒に計画するプロジェクトがあったことを思い出しました。
「伝国の杜」の隣には「上杉記念館 庭園(上杉伯爵邸)」があり、庭園は無料で見ることが出来ます。
庭園も良かったのですが、上杉伯爵邸の簾による日射遮蔽や中庭に魅力を感じてしまいました。
「上杉神社」は米沢城跡地にあり堀に囲まれています。
武将のコスプレをしたスタッフが歴史などについて説明してくれます。
山形は日本酒も有名なので、昔使われていた酒蔵「東光の酒蔵」を見学しました。
外国人も見学しており、たくさんの種類を試飲していて羨ましかったですね。
一番人気の日本酒だけ買って帰りました。
酒樽の蓋を再利用したテーブルや麹づくりをするための蔵、直径で6尺ある大きな酒樽などあり、
日本酒の作り方などを少し教えてもらいました。
蔵の中には乾湿計が設置されており、温湿度の調整が重要なんだろうと思いながら、
麹にとっての快適な環境は人とは異なるんだろうなと考えながら見て回りました。
酒蔵でも土間と中庭があり、風が抜けて中庭の効果を実感しました。
米沢市では最後に学生時代にお世話になった井上貴詞建築設計事務所の「李山の家」を見学させてもらいました。
写真を載せることは出来ないのが残念ですが、井上さんはこれまでに2軒の旅館をリノベーションをしており、
それぞれの土地に合った落ち着く空間づくりを体験することが出来ました。
意匠や性能はもちろん、建具にあえてソフトクローザーを付けないこだわりなど、細かい部分の配慮がとても勉強になりました。