今回の旅で最後に訪れたのは横浜の「三渓園」です。
実業家の原三渓によって造られた日本庭園のようです。
175,000㎡にも及ぶ広大な土地に歴史的建築物と自然環境が一体になっています。
京都の燈明寺から移転された三重塔です。瓦には東明寺になっており、移転時に造られたのかもしれません。
飛騨白川郷から移転された入母屋合掌造りの民家です。
手前の板間と奥のお座敷で高低差がありますが、身分の違いを表しているそうです。
お座敷には身分が高い役人が泊まるために、板間よりも高くなっています。
和室の続き間を依頼されることは少なくなっていますが、美しいですね。
欄間なども繊細なデザインになっています。
庭園内には野良猫やカモ、アオサギなど動物もいました。
鶴翔閣です。普段は内部非公開なのですが、お盆期間中は限定公開しており入ることが出来ました。
美術品などを保管していた倉も繋がっています。
厚い漆喰の扉が天窓で照らされて、重厚感を感じます。
縁側にも畳が敷かれ、座敷部分がまた高くなっています。
座敷に座っても庭が見えるように高くなっているのでしょうか?
臨春閣は池に面した3つの棟をずらしながら配置されています。
日本庭園を訪れると、この景色を見てほしいというポイントに腰掛が置かれていることが多い気がします。
腰掛を見つけたら出来るだけ足を止め一息ついていたので、
じっくり見ても2時間ぐらいで回れるコースだったのですが、4時間ぐらい掛かってしまいました。
これまでも建築巡りをしてきましたが、一番移動距離が長く、様々なジャンルの建築を見ることができ、
とても良い経験をすることができました。