連休中に十和田と八戸の美術館などの建築を見に行きました。
十和田市美術館は現代アートが街に展開されており、美術館の外からでもアートを楽しむことが出来ます。
公園や商店街の中にも作品があり、日常のなかで作品に触れることが出来るのは面白かったです。
十和田市には他にも有名建築家が設計した建築があります。 安藤忠雄の図書館tと隈研吾の市民交流プラザにも行ってきました。
特徴的な三角屋根のエントランスは開放的で、閲覧室は天井高さが抑えてありメリハリがある空間で居心地が良かったです。
交流プラザは外部の羽目板が傷み始めていたり、サイン計画が建築に馴染みすぎていたりと残念に思う部分がありました。
2枚目写真のホールで天井からトイレのサインが吊り下げられていますが、元々のサインが分かりづらく後付けされたみたいです。
デザイン性と使いやすさの両立は難しいものだと改めて勉強になりました。
今月初めにイケダコーポレーション主催の「もるくす建築社」の建築ツアーに参加しました。
1泊2日のツアーで遠方からは埼玉や静岡、北海道から参加されており、
20人程度参加者がいる中で周りはほとんどが代表取締役で、自分ひとりだけ明らかに浮いていました...
もるくす設計のレストランにおける懇親会の様子です。
もるくすの佐藤さんのセミナーから始まり、循環・体動・揺らぎ・質量の4つのテーマでもるくすの建築の考え方を伺いました。
個人的に熱容量と蓄熱、自然換気の考え方について特に興味を引かれました。
もるくすの新しい事務所は木塊の建築で新しい構法に取組んでいます。
壁断面のサンプルになります。105角の柱に接着剤を使用しない間柱を積層させたパネル、木質断熱材、杉板大和張りの構成になっています。
間柱部分に丸みを帯びた欠き込みがありますが、壁の中に密封された空気層があることで、断熱性能がUPするそうです。
南側には木製サッシの連続した開口に越屋根を設けた自然換気など新鮮な体験でした。
このほかにも代表の佐藤さんの自邸や、施工現場なども見学させていただきました。
詳しい内容は次回ご紹介します。
2017年に設計コンペが行われ、2021年にグッドデザイン賞を受賞した「金蛇水神社外苑 参道・新参拝者休憩所」を見に行きました。
宮城県岩沼市にあり、お昼の時間帯は地元の方が多く訪れていました。
参道を中心に左右に休憩所などが配置され、参道を抜けると白い鳥居が見えてきます。
現代建築でありながらも、神社の神聖な雰囲気も感じられました。
参道の周りには庭園があり、これから舞台も建てられる予定のようです。
前回のブログから時間が空いてしまいましたが、沿岸部建築巡りの最後に行ったのが、「東日本大震災津波伝承館」です。
宗教建築にはシンメトリーな建築が多く、伝承館もシンメトリーになっていました。
コンクリートは打設する際に型枠に杉板を使用することで、コンクリートに木目を付けています。
建築の規模も大きいのですが、周りのランドスケープにも合わせて高さは抑えて圧迫感をなくし景観に馴染んだ建築となっていました。
内部には道の駅も入っています。
伝承館の海岸側には復興祈念公園があり、高田松原に行くためのコンクリート橋が三途の川を渡っているようにも感じ、人生で初めての不思議な感覚でした。
以前紹介した陸前高田市観光物産協会の次は、街の中心部にある「奇跡の一本松ホール」に行きました。
奇跡の一本松ホールも学生時代に設計事務所のアルバイトで模型作りをしました。
外観のえんじ色の部分とその後ろのフライタワーを断面模型で作ったのですが、
約300脚の座席やキャットウォークなど細かいところまで作成したので、完成した時の達成感は格別でした。
景観への配慮として商業施設がある西側は和室や練習室などを設けボリュームを抑えたり、
動線が分かりやすく、中庭が街に開けていたりなど利用者が使いやすそうだと改めて感じました。
今回はコロナの影響で中に入ることが出来なかったので、
コロナが落ち着いたらホール内も見てみたいですね。
沿岸部の現場に行った際に、様々な建築を見てきました。
まず行ったのは、陸前高田市の中心部にある「陸前高田市観光物産協会」です。
設計は新国立競技場を手掛けた隈研吾さんです。
気仙大工の伝統工法である「せがい造り」で複雑な屋根を造っています。
内部はカフェや子育て支援拠点なども入っています。
スロープを上がっていくと屋上に階段状の空間があり、高田松原津波復興祈念公園や海側に視線が向くようになっていました。
先日大きな地震もあり、震災のことを思い返す人も多かったと思います。
屋上から見える米沢商会が震災遺構として残っているのは、とても重要だと感じました。
以前は2階部分に100円ショップなどの看板がありましたが、ガラス張りに変わっていました。
1階の天井はまだ張っていませんでしたが、曲線を描きそうな下地が組まれていました。
設計は畝森・teco設計共同体がしています。
畝森さんは米子高専を卒業しており、同じ元高専生として尊敬する建築家の方です。
先日高専生の建築作品を見に行った際には審査員もやっており、勝手に縁があるのかなぁと思っています。
hoKkoは基本設計の段階から市民の声を聴くために、デザイン会議やワークショップを開き
市民のニーズに沿った計画を行っています。
kihonsekkei_gaiyosho_R010708.pdf
完成したら見に行きたい建築でした。
今月号のCASA BRUTUSは「新しい家の作り方」というテーマなのですが、建築家・谷尻誠さんの自邸が掲載されています。
「TECTURE」という検索サービスのアプリと連携し、雑誌をかざすと住宅が3Dで立ちあがり体験することが出来ます。
SNSで知り、早速買ってきてやってみました。
この他にも雑誌の写真にかざすと、使用している建材や家具などの情報も見ることが出来ます。
これまでは写真と図面から空間を読み取ることが出来ませんでしたが、
建物の中に入っているような感覚になり、面白かったです。
昨年は学科で1点足らず不合格という、悔しい思いをしましたが、
今年は学科と製図の試験を無事合格することが出来ました。
今後もより良い住まいをご提案できるように励んでまいります。
高専だとロボコンが有名ですが、デザコンと呼ばれる建築学科の学生が「空間」「構造」「創造」などの部門ごとに競う大会を見に行きました。
槇文彦さんが設計された名取市文化会館が会場で、全国の優秀な作品が集まっていました。
空間部門のプレゼンの様子です。各作品ごとにプレゼンボードと模型を作成して有名な建築家にプレゼンします。
今年はコロナの影響でリモートでの開催となり、例年とは違った雰囲気でプレゼンなども難しそうでした。
構造部門は紙で橋(トラス構造)をつくり、何kgのおもりまで耐えられるかを競います。
載荷試験の様子は下記のURLから見ることができます。
https://www.facebook.com/pg/KosenDesignCompetition/videos/
面白い提案をみて建築家の講評も聞くことができ、良い刺激を受けることが出来ました。