木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語
第9話:土地決定後日談
紆余曲折を経て、ようやく土地が決まりました。
その土地は、手に余るほどに広い・・という以外は全ての条件を満たしていました。
その土地には、70坪程度の家と物置も建っていましたが、それは解体して、超高断熱住宅を建てます。
この土地の取得には、その後、単なる偶然なのか・・不思議な後日談が2つほど付いてきます。
① 実は、同じ時期に、私はどうしても実家の田んぼを譲り受ける・・という事情が出来てしまいました。
ただ(無料)同然なので要らないといえば要らないのですが、どうしても引き受けないとならない状況でした。
ただし、農地を譲り受けるというのは簡単ではなく、予想以上にその手続きも苦労して進んでいました。
意図したわけではないですが、なんと、今回購入した「北上市の土地」と「宮城県の実家の田んぼ」の登記完了日が同一日だったのです。
不動産の取得なんて一生に一度あるかないかの作業なのでびっくりです。
本当に単なる偶然なのでしょうか・・不思議な話です。
② もう一つ、土地の前所有者(Tさん)に、敷地に建っている家の鍵を譲り受けに行こうと思い、現在住んでいるご自宅にお伺いしたときの話です。
私は電話で住所を聞き、ナビに入れて向かいました。
そして、その場所に到着したときです。
目を疑いました。
「 あれ・・ナビだとこの家だよなァ・・」
「 おかしいなァ・・。この家は違うはずだ・・。 」
「 もしかして、ナビが間違ってて、隣の家かな・・」
実は、ナビで案内された家には、私は10年前に何度か入ったことがある家なのでした。
その当時、若いご夫婦が中古でその家を購入し、リフォームの相談を受けた家なのでした。
その後、いろいろあって話は進まなかったのですが、その後も2~3度、相談が来ていたのでした。
目を疑った私は、Tさまに電話しました。
私「多分・・ご自宅の前あたりに着いているのですが・・どの家なのかが、はっきりわからないのです。」
Tさん「今、外に出ますから待っててください。」
そう言って、Tさんが出てきた家は・・
なんと・・やはり、その家だったのです。
私の頭の中は混乱してました。
??・・・???・・・
こんな感じです。
私「あれ・・?Tさん、ここに住んでいるんですか?」
Tさん「そうですけど、何かありましたか?」
私「ここを何年か前に購入なさったんですか・・?」
Tさん「いいえ・・」
私 ??・・・???・・・(?o?) ←こんな感じです。
私「実は・・私、この家に10年ほど前、何度か入ってますよ・・」
Tさん「え!?どうしてですか!?」
私「当時、20代くらいの若いご夫婦が、この住宅を中古で購入してそのリフォーム相談で入らせていただきました。」
私「もしかして・・その若いご夫婦は、再度この家を売りに出したのですか?」
Tさん「ああ、私の息子ですね!今は盛岡に住んでます。」
私「え・・息子さんだったんですか・・。不思議な縁ですね(^^;)」
Tさん「ほんとですね・・。そういえば先日、白鳥さんを見ましたよ!。
孫のピアノ発表会で さくらホールに行ったら、
白鳥さんが走って出てきて娘さんとファンモンのピアノ演奏やってましたよ(^^)。
それ見たとき、『あ!白鳥さんだ!』ってびっくりしましたよ・・。
何かとご縁がありそうな感じですね(^^)」
世間が狭いのか・・偶然なのか・・北上市内には何万戸という住宅があります。
その中でのあまりの偶然に、やっぱりあの土地が呼んでいたんだな・・と改めて思った瞬間でした。
土地の迷走・・「完」
話は、つづく・・
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】
次回は年明けてのアップになます。