木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語
第11話:家づくり構想-その2-
2013年・・
1月のドイツ視察によるパッシブハウス見学 → 5月のNPO法人新住協でキューワン住宅のおおとりの発表 → 8月~9月土地取得(実家の火事付き)・・と、怒涛の出来事が続いての12月・・・1年の締めくくりのように、私は青森にドイツ視察の補足セミナーを聞きに行きました(スタッフ全員で)。
セミナーをしていただいたのはクーラーアンドレアさんで、ドイツ視察のときに通訳兼解説をしてくれたかたです(写真右の女性の方)。日本の住宅事情にも詳しく、新住協のこともよく知っていらっしゃる方でいろんな意味で貴重な立場の方です。
(ドイツ視察:オーストリア インスブルックでの記念写真)
セミナーの内容も興味を持ちましたが、私は、懇親会のときにこんな話をしてみました。
私:「 新住協のキューワン住宅 も パッシブハウスも 結局のところやっている方向性は一緒ですよね。
我が家の建築で、『キューワン住宅のグレードⅣ』 を建築したら、『パッシブハウス認定』が取れました・・というストーリーは可能でしょうか・・?
そういうストーリーが住宅業界にとってプラスになるんだったら、私は、パッシブハウス認定を目指してみたいのですが・・。」
クーラーさん:「可能だと思いますよ。特に太平洋側は日射も多そうですし、やってみましょうよ!サポートしますよ!」
こんな感じの話を飲み会の間 いろいろさせていただいて、私の家づくりのベクトルはほぼ決まりました。
① 『キューワン住宅 グレードⅣ』を建てることで『パッシブハウス』の認定を取る。
② 面白い空間を創る(高性能だから面白くない家・・は嫌だったので)。
③ お客様の家づくりでは出来ない、さまざまな実験を盛り込む。
1年の最後に大きな方向性を決めれたことは気持ち的にスッキリしました(^^)
そして、正月休みのときに、
私は大きなベクトルを示すコンセプトスケッチを描きました。
玄関ホールのイメージスケッチです。
( 右側が玄関ドア・正面奥がリビングに行くドア・・という感じでしょうか・・ )
テーマは「玄関の中に入ったら・・あれ?・・外?」です。
南側の景色が非常に良い大開放敷地なので、玄関に入ったら「あれ?外?」と思うくらいの大きな窓を設けて、大量の日射取得によるパッシブソーラー効果を最大限生かしていこうというコンセプトスケッチです。
このスケッチで2014年は幕をあけました。
ここからノイローゼになるような「いばらの道」が待っていることも、
そのときは思ってもいませんでした・・。
( クーラーさんと家族で家づくりの相談食事会 )
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】