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木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第17話:パッシブハウス認定を目指しての奮闘記 -その6 山あり谷あり

 

第17話:パッシブハウス認定を目指しての奮闘記 -その6- 山あり谷あり...

 

 
 正攻法でなんとかQ-PEX上、『暖房負荷=10.6KWh/㎡』まで絞り込んだ私は、さらなる絞込みの方法を画策してました。

 

 そんな矢先でした・・。

 

今回使おうとしていたサッシのK-windowさんからメールが入りました。

 「今回考えていた高性能ガラス仕様だと、熱割れを起こす可能性があるそうで、Low-e膜の構成を変えるため、日射透過率の数値を変更してください。」との突然の内容でした。

日射透過率を63%→58%に変更を余儀なくされました。

それをQ-PEXに入力してみると・・


Q-PEX6.jpg

暖房負荷が10.6KWh/㎡ ⇒ 11.2KWh/㎡ ( ̄□ ̄;)

 

日射透過率が5%も違うだけで、あっという間に暖房負荷がまたしても
11KWh/㎡台と悪くなってしまいました(;_;)

 


 コツコツ・・コツコツ・・コツコツ努力したものが、一気に壊された感じで、精神的ダメージが大きく、

一時、ふぬけ状態になってしまいました・・(;_;)。

 

 

 

 


 ん〜・・でも、やっぱりまだまだ!

「今まで20年近く断熱で培ってきたスキルをもってすれば、解決の糸口が見えるはずだ!」・・と力を振り絞って、図面調整を繰り返しました。

 

 ステップ5‐① : 2階のサッシをW1700×H1400 にサイズアップ

(日射を少しでも多く取り入れるため)。

 

 
ステップ5‐② : 建物角度をもう少し真南に向けよう。

建物の真南に対する振り角度  16.3°⇒14.9° にして少しでも真南向きに微調整

 


そんな作業をいろいろとしている中・・思わぬ連絡が入りました。

 

クーラーさんからの国際電話で「天井高さ2m以下のロフトは床面積の半分を算入していいですよ」とアドバイスがありました。

  


 これは大きい!救いの神です(^^)

 ロフトの天井高さを将来2m以上にするとして、ロフトの床面面積を100%算入することにしました。

 

 和室もちょっとだけ広げたので・・

 

 ステップ5-③:ロフトの床面積を堂々と加算・和室もちょっと面積増

相当延べ床面積 191.4㎡ ⇒ 210.839㎡

 

 


暖房負荷が11.2KWh/㎡ ⇒ 8.2KWh/㎡!

 Q-PEX7.jpg


またまた一気に8KW台になりました(^^)b

「結局・・面積か」・・と釈然としない部分もありますが・・

これだけの断熱仕様なので認定取得を優先で考えることにしました。

 

 

しかも、以前の8.7KWよりもさらに絞り込んで8.2KW!・・。

 

 これは行けるぞ!

 

 

さすがにプラン調整の限界だ・・と感じて、この仕様でパッシブハウス認定に近づいているか検証しようと思いました。

 

 


 暖房負荷=5KWh/㎡ とは行きませんが・・これだけの断熱仕様で認定が取れないはずはないだろうという自信が出てきました。

 

 

 知り合いのSEさんという方が「燃費ナビ」というパッシブハウス認定を計算する日本語版のソフトを使えるので、SEさんと計算してみて、あとどれくらい微調整すればいいのかの目途を立てようと考えたのでした(^^)

 

 

 意気揚々とSEさんの会社を訪問。

 

 

 

 

そこで、驚く計算結果が出るのでした・・。

  

 

 

つづく

 

 


【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】

 

 

Posted at: 2016.3.25(金)

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