第18話:パッシブハウス認定を目指しての奮闘記 -その7- 驚く計算結果
苦労に苦労を重ねた末・・、正攻法で暖房負荷を8.2KWh/㎡まで絞り込んだ私は、「燃費ナビ」というソフトを使えるSEさんの会社を朝一で訪問しました。
SEさんも、「随分すごい断熱厚やサッシ仕様ですね」・・と言ってくれて、わくわくしながら2人で数時間かけて燃費ナビに情報を入力していきました。
入力に時間は掛かりましたが期待しながらの作業だったので苦にならない思いでした。
そして昼頃・・ついに計算結果が!。
計算結果・・
「この建物はパッシブハウス認定に・・」
・・・
「なりません」
...(・・;)
私「SEさん、あとどれくらい認定まで開きがあるんですか?
何%くらい絞れば良いとかわかりますか?」
SEさん「ん~・・ちょっと途方もないくらい遠いですね・・」
SEさん「あと40%近く暖房エネルギーを減らさないとならない感じです・・」
私「はァ!?(@@;)」
私「屋根480㎜・・壁350㎜・・サッシも通常以上に高性能にして・・
敷地周辺に日射を遮るものが無い、これ以上ないと思われる最高の環境で・・、
パッシブハウス認定には程遠いという計算結果なんですか!?」
私 「ここまでの仕様で、『あと少し頑張れば認定に届きます』・・ならばわかりますが・・『程遠い』・・は、さすがにおかしくないですかねぇ・・?」
その後、SEさんも「燃費ナビ」を使える他の人に電話をして相談してみましたが、
総2階~総3階でないとかなり難しい認定だという事がわかってきました。
私「ん~・・。総2階でしか取れないような認定レベルならさすがに諦めようかな・・。
家づくりが面白くなくなってしまう思いがしてきますよ」
SEさん「せっかく苦労して頑張ったのに、こんなに認定までの差があるのであればこれ以上無理しなくてもいいかもしれませんね・・」
私は、帰りの車中・・ふぬけ状態になりました。
今までノイローゼになりそうなくらい頑張って報われないものだろうか・・。
あれだけの仕様で、随分といろいろプラン上の希望を諦めてきた。
そこまでやって、片手も掛からない認定って何なのだろうか・・。
悶々と考えて、頭の中がモヤモヤしてました。
そんな状態で 過去の作業 や いろいろな思いを グルグルと考えている最中・・
ふとした閃き(ひらめき)がでました・・。
私「もしかして・・」
諦めの悪い私は、最後の最後のあがきで、
ひらめいた調整をしてみようと思いつきました。
そして、会社に帰るなり、Q-PEXをいじり始めました。
大ナタを振り下ろしたのです。
そして・・ついに、計算ソフト「Q-PEX」上で、暖房負荷5.0KWh/㎡が出るのでした。
次回:ついに出た 暖房負荷=5.0KWh/㎡
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】