第39話:屋根工事 ソーラー給湯ゾーン トラブルの答え
大工さんが言った「何かおかしい」・・の発言に、
私はポイントが理解できず、「どの部分が・・ですか?」と問いました。
T大工さん 「白鳥さん・・このソーラー給湯を設置したゾーンって、将来、内部結露しないか?」
・・・
私 「・・・」
・・・
私 「げ・・。そうだ・・(@@;)。ガルバリウム鋼板を張ってしまったから水蒸気の抜けない。いつか結露して木を腐らせてしまう(@@;)。」
大工さん 「・・だよね・・」
解説しますと・・ルーフラミテクトだけであれば、防水しながら水蒸気も通すという性質があるので屋根内部の水蒸気は抜けていくのです。
しかし、ガルバリウム鋼板を貼ってしまったため、防水性は完璧ですが、水蒸気は全く通さないので、屋根下地合板のところで内部結露してしまう可能性が高いのです。
私 「よくこんな状態から気づきましたね・・。私でもすっかり頭から抜けてましたよ」
私 「図面で見れば理屈をイメージしやすいですが、体動かして作業しながらだとなかなか変化に気づきませんねエ・・」
大工さん 「仕方ないなぁ・・。断熱を1回抜き取って通気層確保するか・・」
大工さんの気づきによって、またまた九死に一生を得る形でソーラー給湯ゾーンに通気層を確保しました。もしろん、入口出口も連続させております(^^;)
(通気くん部分が、水蒸気を抜く通気層)
実験ハウスは、こんな感じのドタバタが多くて、うまく進んでいるのか・・うまく進んでいないのか・・よく分かりません(--;)。
が・・「九死に一生を得た」と思えることが重なっているので
「良し」と思って前に進んでいきました(^^;)
一番うれしかったことは、大工さんがきちんと断熱理論を熟知して施工していることでした(^^)/
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】