第38話:屋根工事 ソーラー給湯ゾーンでのトラブル
簡単にソーラー集熱と言いましても、いろいろ難しい施工があるなぁ・・と疲れていたとき、思わぬトラブルが発生しました。
今回、はじめて「ソーラー給湯」も同一屋根に組み込んでみようという実験のためにそれは発生しました。
初期の段階で、ソーラー給湯の部分は、ほかの部分より深くする必要がありました。理由はソーラー給湯パネルが厚いためです。
上図の赤点線の斜線が「ソーラー給湯パネル」です。「ソーラー発電パネル」より1段下がって設置されていますが、表面のガラスは同一面なので、外観的には一体に見えます。
その際、屋根の断熱材の厚みを少しでも確保するため、防水紙に「ルーフラミテクト」という 『 防水性が高く かつ 透湿性のある 防水紙 』 を採用することにしました。
そうしますと、ほかの部分のような2重通気層にしなくてもいいだろうという考え方からです。
つまりは、ソーラー給湯パネルを設置したゾーン全体が屋根内水蒸気を抜く通気層の役割を果たします。
・・ところが・・
ソーラー給湯パネルを設置する直前にメーカーさんより電話が入りました。
「ルーフラミテクトを露出していると紫外線劣化で早く防水性がなくなってしまいます」
そんな電話で慌てて板金屋さんを呼び・・「ルーフラミテクトの上に保護用のガルバリウム鋼板を張って」とお願いするドタバタ劇でした(><)。
図にすると上記のように、ガルバリウム鋼板でルーフラミテクトを保護します。
現場写真では下のような感じです。
その後、ソーラー給湯パネルを無事に設置しました(--;)
ソーラー給湯パネルを設置した後にガルバリウム鋼板を張るのは無理なので・・
本当に九死に一生を得た感じです(><)。
そして ソーラー発電パネルも設置進みます。
無事完成(^^)!
そのまま難を逃れた工事は順調に進み、屋根断熱もしっかり出来てきました(^^)
・・・ところが・・・
そんなあるとき・・大工さんが言いました。
「なんかおかしい・・」
さて・・ここで問題です!。
Q:「今回の施工で、何か理論上おかしいと思われるポイントにお気づきでしょうか・・。」
これに気づかれた方は相当な通です!。
答えは次回です(^^;)
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】