第43話:外回り工事
「外壁施工」と「内部との空間連続」を意図した作業をご紹介いたします。
今回はなるべく岩手県産材を使ってみようという意図で、外壁は岩手県産の杉を採用しております。将来の塗り直しも考えて、なるべく手の届く範囲で板張り外壁は採用しております。
板と板の「すき間を開ける」か・・「どん付け」にするか・・など迷いました。
当初は隙間を開けようと考えました。その隙間から白いタイベックが見えてくるのがおかしいと思ったので、わざわざ紫外線の強い防水紙を張って・・通期胴縁も黒く塗って設置しました。この防水紙は価格もかなり高いです(><)
・・が、現場で大工さん含めて外壁用の板を試験設置してみた結果・・幅広い板材の上だけ斜めにカットしてどん付けする方法でいきました。
板の上部を斜めにカットした理由は「水切れ」と「スリット状の影が出来てかっこよかった」ためです。
塗装屋さんから・・「え~・・だったら通期胴縁を塗らなくてよかったじゃん・・」と言われてしまいました(--;)。
高い防水紙も不要でした(><)。
現場の軽いハプニングです・・(^^;)
手の届かないところは塗り壁で行こうと思い、下地はデラクリート板というものを採用しました。コンクリートボードのような色です。
その上から左官屋さんが下塗り→仕上げ工事・・と進みます。写真は下塗り作業中の様子です。
今回、「外部空間」と「内部空間」を連続させような雰囲気を作り出そうと思って、いろいろ細工してます。
玄関ポーチの軒天羽目板を玄関内部まで続いているようにみせるため、4重ガラス(クアトロガラス)で断熱しながら同じ天井材を 玄関の中 と 玄関の外 に貼っております。
その施工途中の様子です。
ガラスにはサッシ枠を付けず、純粋に4重ガラスを取り寄せて現場組み込みをしております。
なかなか手間の掛かる作業ですが、面白い空間ができる印象があります(^^)
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】