第44話:【断熱層・配線層 分離方式】
内部の断熱気密工事のあとは「電気工事」「ダクト配管工事」です。
構造見学会でも重要ポイントとしてご説明しておりますが、あらためて重要なポイントとしてご説明いたします。
木の香の家方式は、断熱層の中を配線しない『断熱層・配線層 分離方式』です。
一番の理由は、どの大工さん・どの電気屋さんが施工しても、断熱欠損を起こさせないためです。胴縁の材料費は掛かりますが、全棟の住宅性能を安定させるためには必要不可欠だと思っております。
下の写真①の左側は外部への配線貫通部分ですが、貫通部分はきちんと気密テープで何重にも処理しております。電気屋さんの意識の高さが伺えます。
【写真①:断熱層・配線層 分離方式】
天井断熱部分も、『断熱層・配線層 分離方式』です。
下の写真②の上部に見えるのが、セルロースファイバーのブローイングです。
そこから本天井下地との間に配線層・ダクト層を設けておりますので、配線やダクトが天井断熱層を痛めることはありません。
これだけの配線が天井断熱層を混在していることを考えるとやはり怖いですね・・。
【写真②:天井の 断熱層・配線層 分離方式】
下の写真③はレンジフードなどのダクト(アルミの蛇腹管)を出来るだけ断熱巻きをしている様子です。かつダンパーも設けることで冷気に侵入を予防します。
【写真③:ダクト断熱巻き】
下の写真④は 真壁和室まわりの配線の様子です。
真壁も断熱材の内側にきちんと配線層を設けます。
【写真④:真壁和室の配線の様子】
下の写真⑤もセコムの外部機器を設置するための貫通部分です。あとからの配線のためサヤ管をあらかじめ通しておく形です。貫通部分のテープ処理の丁寧さに電気屋さんの意識の高さが伺えます(^^)。
【写真⑤:後からの貫通配線のためサヤ管を通しておく様子】
写真⑥は間仕切り壁の横断の部分です。きちんと配線層を通してから間柱を添えています。配線の施工がしやすいように大工さんも心掛けてくれております!
【写真⑥:間仕切り壁の付け根処理】
このように見えない部分の施工が丁寧なことで、木の香の家の断熱性能が担保されております(^^)
つづく
【木の香の家 展示場 兼 実験住宅 物語は 5日 15日 25日 に何とか更新していきます。】