木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会
【毎月15日更新】
- 乾燥ストレス・ゼロの家 -
第60話:リビング収納①
実験ハウスでは、毎月見学会を開催するため
生活感の無い雰囲気を出そうと収納の工夫をしています。
「微妙な寸法の効果」と合わせて、数回に分けてご紹介いたします。
今回は「ファミリクローク」と「階段下を利用したテレビ背面収納」です。
ここで微妙な寸法調整の効果を知っていただくために、
『モジュール』ということについてご説明いたします。
よく・・「メーターモジュール」とか「尺モジュール」
という言葉を耳にすると思います。
「メーターモジュール」とは、壁を1m間隔で設計することです。
「尺モジュール」とは、全ての部屋を91㎝間隔で設計することです。
モジュールを守ると「施工スピードが速く」なり、現場としては工事しやすいという
作り手側のメリットがありますし、
モジュールを縛ることで「コストダウン」ということも考えられます。
ただ、部分的にモジュールを崩すことで「使いやすくなるスペース」もあります。
例えば、実験ハウスファミリークロークを
『尺モジュール』で設計すると下図のようになります。
ここで次のような目的でモジュールを崩してみます。
① トイレは奥行き1820㎜無くても全く問題ない。
② トイレの横幅1mあったほうがゆとりがある。1.2mくらいまでセーフかな
③ファミリークロークの横幅は、できれば2mくらいあると中央にゆとりが出来る
そうやって微妙な寸法を調整すると下図のようになります。
比較するとお分かりになるかもしれませんが、ちょっとした寸法で実はゆとり感は違います。
もちろん隣のスペースに影響するため、
いつでも調整可能というわけにはいきませんが
うまく出来れば寸法微調整でスペースを有効活用したいですね(^^)
1階にファミリークロークを持ってきた目的は
見学会前に、『一気に押し込める収納スペース』 としての性格と
『仕事から家に帰ったら、2階まで着替えに行かないなぁ』・・という
生活リズムを想像したためです。
扉を開けてみますと、
わずか2畳強ですが・・
パイプを2段にしたこともあり、かなり入ります!
中央のスペースも20㎝広くて、ゆとり感があります(^^)
続いて、階段下を利用した『テレビ台背面収納』です。
テレビ壁の後ろ側は、下図の点線のように階段が隠れているのです。
その階段下を利用して、DVDやゲームソフトなど
小物類を一気に隠す浅い棚を設置しているのです(^^)
写真右側のくぐり開口から入ってみましょう。
間接照明で演出しているため・・
まさか物置スペースとは思えません(^^;)
・・が・・
裏側にまわると・・けっこうな配線量です(--;)
DVDやゲームソフトは思ったより少なく、
棚スペースは余ってますが、モデム関係をまとめたり、
見学会の時に小物を隠すスペースとして
重宝しております(^^)b
一瞬で片づけて、
リビングをスッキリ見せるための
『収納の工夫』は
まだまだありますんで、次回は2回目として
収納の第2段をご紹介いたします!