木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会
【毎月15日更新】
- 乾燥ストレス・ゼロの家 -
第63話:ランドリー室の「工夫」と「実験」
今回はランドリー室をご紹介いたします。
ランドリー室は約4畳になります。
横幅を1820(1間)でなく2mにした理由は2つです。
①:洗濯もの干しバーを3列配置して、少しゆとりが取れるかなぁ
②:タンス家具を置く予定で歩行スペースをゆとり取らせるためです。
まず、リビング側からランドリー室に入った正面を洗濯機でなく、
かみさんのアイデアで植物にしてみました(^^)。
本来は作業スペースなのですが、長く住んでいると・・
この植物があるおかげでランドリー室がワンランク上がったような気がします(^^;)
物干しバー3列で、その間を横歩き出来ますが、壁芯々1820でもいいかもしれません。
あまり活躍のチャンスが無いアイロン台。
でも一時的に洗濯物を置くには便利です!
50角の白タイルを基調にしております。
縦断面図ですが、ここからいろいろ実験をご説明いたします。
脱衣室とランドリー室は上の壁が抜けてます(上図 赤丸部分)。
UBの水蒸気が脱衣室にこもらないようする目的です。
右側の引き戸は天井までの高さがあり、こちらもリビングに開放されます。
乾燥感のない家づくりの1つの工夫です!。
UBを開放すると大量の水蒸気が出てきますので、脱衣室とランドリー室の天井はモイスにしております。
塗り壁の3倍くらい水蒸気をため込む力があります(^^)b
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ここからサッシ実験をしております。
脱衣室・ランドリー室は冬の夜間湿度・・70%を超えてきます。
そこで懸念されるサッシ枠の結露がどれくらい踏ん張れるか・・の比較実験です。
下図の「赤丸サッシ」と「青丸サッシ」 は見た目は同じですが、枠の細工が違います。
赤丸サッシ拡大写真
青丸サッシ拡大写真
写真で見ても、どこがポイントかよくわかりませんが・・
フラッシュをたいて、隅の方を見てみますと・・
「赤丸サッシ」は70%超の湿度でも、結露が多くなく壁の汚れがギリギリセーフです。
いっぽう、「青丸サッシ」は湿度70%超では堪え切れず、
冬の間ちょこちょこ結露してサッシ付け根で汚れてしまっています。
普通の居室では、乾燥感の無い住環境でも、サッシ枠で結露をほぼさせない技術まで到達しておりますが、
過酷な湿度環境では、普通のサッシでは限界があるなぁ・・という比較結果になりました。
これから生かしていきたいです!
床は、無垢フロアでないですが、生活してみてコルクにしてて良かったと感じてます。
水滴が落ちても気になりません!