平成元年 | 宮城県築館高等学校卒業 |
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平成5年 | 東北大学工学部 建築学科を無事卒業 |
平成7年 | 財団法人 建築省エネルギー機構主催の 省エネルギー住宅コンテストで 入賞 仙台市U邸(設計は内田氏:現 岩手県立大学の先生) |
平成10年 | フランスサッカーワールドカップに行きたくて退社 |
同年 | 高断熱住宅 技術講習会 技術担当として 東北各地をまわる |
同年 | 岩手県北上市の某ハウスメーカーに 断熱技術指導という立場で入社 |
平成12年 | 財団法人 建築環境省エネルギー機構(国の機関) より プロ向けの断熱技術講習会の講師依頼が届き 山口で断熱セミナー担当 |
平成13年 | 個人事業として 木の香の家 を設立 |
平成15年9月 | 有限会社 木の香の家-木精空間- を設立(法人化) |
平成15年〜16年 | 岩手県能力開発協会主催 省エネルギー住宅技術講習会 講師担当 |
平成16年~17年 | 業界雑誌で有名な「建築知識」さんに依頼され「断熱が効く家」と「断熱が効かない家」について連載。建築知識さんは業界のプロ向けの技術本として、高い地位を持つ書籍です。このような書籍に執筆させていただく機会を与えてくれた関係者の方にお礼申し上げます。光栄でもあり、名誉なことと感じております。 |
平成20年 | エコハウスビルダーに認定される |
平成20年~21年 | 雑誌「リプラン」さんより依頼され、各地で省エネルギー住宅で頑張っているビルダーさんを対談取材する。 2年間 東北・関東の 努力家ビルダーさんと 合計8回の対談取材。 |
平成20年~22年 | 業界誌で有名な「新建ハウジング」さんに執筆依頼され、小さなビルダーさんの生き方(蟻の生き方)について 3年間の長期連載 |
平成21年 | NPO法人 新木造技術研究協議会 講師として 岩手県内で「断熱が効く家」と「断熱が効かない家」の市民セミナーを各地で担当 |
平成22年 | 財団法人 建築環境省エネルギー機構(国の機関) より プロ向けの断熱技術講習会の講師依頼が届く。 名古屋・山形・福島・岩手で 技術講習会の講師を担当 東北電力さんの依頼で、山形県でプロ向け省エネルギー住宅 技術講習会 |
平成23年 | 2期連続で 財団法人 建築環境省エネルギー機構(国の機関) より プロ向けの断熱技術講習会の講師依頼が届く 大阪・岩手で 技術講習会の講師を担当 |
平成23年 冬 | 3期連続で 財団法人 建築環境省エネルギー機構(国の機関) より プロ向けの断熱リフォーム講習会の講師依頼が届く 宇都宮・青森・秋田・仙台で 技術講習会の講師を担当 |
平成24年 | 「建築知識」さんの依頼で、東京グッドリビングショー(東京ビックサイト)で 「省エネ住宅を少しのコストアップで造るコツ」セミナー講師担当。 新建ハウジングに連載していた「蟻の生き方」の書籍発行。(震災の影響で2年遅れての発行でした) この書籍は、まじめに家づくりしている工務店さんに元気になってほしい・・という思いでまとめた同業者向けの経営サポートのマニュアル本です。 |
私は、「技術系の人間」です。
会社経営は片手間にやっております。
私は技術系の人間で本当に良かったと思っています。
自分の家づくりが物理的に納得いくものなのか、自分で追究していこうとする思考を持つことができ、さらに検証する方法も考えられるからです。
木の香の家-木精空間-は、創業してから十数年経ちました。
この間、当社は、ひたすらに省エネルギー住宅・低燃費住宅を目指して探究し続けてきました。多くのOBさまのご理解もあり、「新しい機器のテスト設置」や「住環境の測定」をさせていただき、その結果、膨大な量のデーターを保有しております。
そんな多くのお客様のご協力のおかげで、当社の住宅性能レベルは、常に有名な大手ハウスメーカーさんのレベルを超える領域を保ってきております。
具体的に言いますと・・私も10数年前は、「外気温が-5℃の夜に暖房を切って寝ても、翌朝の室内温度が13℃以下にはならない住宅」・・と言っておりました。しかし、この10数年で、「暖房を切って寝ても翌朝の室内温度が19℃前後を保つ」・・とまで言えるように飛躍的に住宅性能は上がりました。しかも、こういう住宅で問題視されていた「乾燥感の問題」も無くなりつつあり、本当に目覚ましい発展だなぁと感じます。
私が意識していることは、無謀に高額な高性能住宅ではありません。
理論上、住宅の性能を上げるのは、実は簡単なのです。しかし、一般の多くの方が手の届かない高性能住宅では意味がないと思っております。更なる高性能を、あまりコストUPさせない方法で・・というテーマで日々取り組んでおります。
こんな技術バカ・探究バカも・・度が過ぎると良いこともあり、平成22年・・国の機関である「財団法人 建築環境省エネルギー機構」より、全国でのプロ向け断熱施工セミナーの講師を依頼され、以降、3期連続で講師依頼の通知が届きました。それを機に全国各地でセミナーを行うこととなり、いろいろな方との交流や情報交換も増えました(^^)
技術屋としては、非常に名誉なことであり、うれしくも思いました(^^)。
そういう社会的な立場もありますので、当ホームページでは、工法・性能につきましてオーバートークや、自社が使っている1つの商品に対し、美化して絶対視するような表現は極力避けて記述しております。
この住宅性能向上のスピードには、やはり、切磋琢磨できる研究団体の存在があったからこそ・・と私は思っております。
情報交換する仲間でもあり、ある意味ライバル・・という存在でしょうか(^^;)。
私は、NPO法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)という研究機関で、このような高性能住宅を学んでおりますが、世の中には、「ドットプロジェクト」・「外断熱研究会」・など、同じように正しい高性能住宅理論を研究している団体さんがいらっしゃいます。
最近では、「パッシブハウス」という、ドイツから「世界基準で家づくり」という思想で、超高性能な家づくりを推奨する研究会もあります。
そういう切磋琢磨できる研究会があるからこそ、さらなる刺激を受けて、探究への後押しをされます(^^)。
平成25年1月・・私は、ドイツに行って、世界的に有名な「パッシブハウス」の提唱者である研究者 ファイスト先生 と、日本の第一人者として「キューワン住宅」の提唱者である 研究者 鎌田先生 の、両巨匠のダブル講義を聴く機会がありました。
住宅性能を志している私たちにとっては、たいへん貴重な機会でした。
その中で、講義の内容よりも、このお2人の研究者が、実は、同時期に同じ先生の下で、高性能住宅の理念を学んでいたこと・・、ドイツと日本で別れながらも、同じようなタイミングで同じような研究をし、同じような性能計算ソフトの開発、同じような普及活動・・などをしていた・・という不思議な事実に興味を持ちました。
しかも、「世の中に普及させるにはどうするべきか」・・という理念を同じように持っている・・という事実と、目指す性能レベルもほぼ一緒、ということを知り・・うまく言えませんが、私自身、グローバルな視点からも、正しい方向で家づくりを目指してきたんだな・・これからも目指していくんだな・・という確信めいたものを持ちました。
木の香の家は、これからも今まで以上の「超高性能・超低燃費住宅を、多くの方が手の届く範囲でご提供できる家づくり」を目指していくと思います。
そのほかに、家づくりとは、「神仏的な要素」が加わったり、「お客様の価値観」という要素も加わったり、そして、何よりも「予算」という要素も加わる創造作業です。
そういう意味で家づくりは難しいです。・・が、実に面白い仕事だと感じています。
「物理的な性能」「空間的な感覚」「お客様の価値観」そして「予算」。それらのバランスがうまくいったとき、その住まいは、そのお客様にとって「良い家」・・になっているような気がします。
そして、「創り手側の要望」と「お客さまの要望」のバランスをとりながら素敵な家を創ることに日々、努力しております。
PS(蛇足)
漫画も引き続き描いていきたいと思います(^^)。