「木の香の家」の家づくりは、そんな中でも、真に良いと思われる工法で取り組んでおります。
たまたま運が良かったのですが、平成6年頃、最初に納得し取り組んできた工法が、結果的には一番良い家づくりだったと感じております。それは、新木造技術研究協議会という半公共的な機関で研究している、「新在来木造構法」という工法です。この工法には莫大な宣伝広告費をかけておりませんので、耳なじみのない方も多いと思います。
しかし、北海道、北東北、新潟、北関東を中心に、その建築実績は他のフランチャイズ系の工法にひけをとりません。また、住宅金融公庫の省エネルギー仕様書の根本になっているのが、実は「新在来木造構法」なのです。
何を根拠に「良い」と考えているか?
それは、小手先の「イメージ」ではなく、物理的なデータで検証する点です。技術というものに、完璧は無いと思います。そういう意味で、技術は進歩していかなければなりません。
この協会では、現時点で出来る最高の技術を会員に技術情報として提供する一方、常にそのデータを収集し、分析しています。そして、改善点なども隠すことなく公開し、少しずつではありますが着実に進化しております。他の工法の技術でも理論的に良い点は良いと認め、意固地になることなくそれを取り入れます。
根本の目標は、「技術どうしの泥試合」ではなく、
「ユーザーが本当にいい家に住めること」ですから。
具体的にどんな住まいになるかというと、「性能面」では次のようなことがあります。
発泡系の断熱材も、近年ようやく炭化水素発泡に切り替え、今では多くの断熱材が代替フロンを含んでおりません。これは非常に喜ばしいことです。逆に、ほとんど燃えないイメージのネオマフォームが、意外と燃えやすい(というよりは、いったん火が付くと非常に燃え広がりやすい)ことも訂正として書き加えておきます。イメージ的なものですが、パンフレットから受ける印象とは随分と差があるようです。