下の写真は、知り合いの建材屋さんの自宅です。高断熱高気密住宅を知りながらも、建材の取引き額の大きさから大手ハウスメーカーさんで建てざるをえず、断熱材だけは高性能グラスウール100mm厚を使ってくれと依頼したのだそうです。その大手ハウスメーカーさんでも高断熱高気密をうたっていたので、あとは大丈夫だろうと思っていたら...、「なんか寒い」...と感じ、サーモカメラで調べた写真です。
断熱材は厚いのに気流止めが施工されなかったサーモカメラ写真(温度メモリがなくてすみません。)
温度分布が良いものを悪く映像調整するのは無理なのでご勘弁ください。
壁の厚みいっぱいの断熱材を使えばイメージ的には気流止めがなくても空気の上がるスペースは無いように感じますが、現実はこんなものなのです。特に袋入りグラスウールは、シワが出来やすいので、正面から見て壁いっぱいに詰まったように見えても、石膏ボードと断熱材の間には、縦にストロー状の隙間が出来やすいです。そのため気流止めをしてなければ、断熱効果はがた落ちになります。
これから始めるみなさん。しっかり気流止めを施工しましょう。
ちなみに、同じ高性能グラスウール16kg品100mm厚を使って、きちんと気流止めしてある家のサーモ映像は下のようになります。温度ムラがないと、映像的にはメリハリが無くてよく分かりません(右の写真)。