2000年前後、住宅業界には断熱方法について、おかしな派閥めいたものがありました。
「充填断熱 派」と「外断熱 派」みたいな感じです。
充填断熱を推奨しているビルダーは、外断熱における「外壁の下がり」や「コスト高」などを指摘していました。外断熱を推奨するビルダーは、充填断熱を昔の写真を持ち出してバッシングしたり、ポリシートを使った写真を見せては、【ACT1】~【ACT4】に書いたような歪曲した言い回しで説明をしていました。
過渡期によくある稚拙な現象のようにも思えますし、私は常々言っていた、「どっちでもいいんじゃないの?」・・という思いは、今でもかわりません。
要は、きちんとできればいいのです。
どちらの工法にしても使う断熱材が性能の悪いものだったり、厚みが薄かったり、理論的におかしな納まりをしていれば、結局のところダメなのです(当然!)。
それでは、「充填断熱」と「外断熱」では、基本的に何が違って、それぞれメリットデメリットは何なのか・・という点を抑えてみましょう。