充填断熱とは、「壁の中に断熱をする」という方法です。
柱・間柱の間に、断熱材を入れる・・という最もポピュラーな断熱方法と言っていいでしょう。
同じ「充填断熱」のくくりでも、使う断熱材によってその見え方はさまざまで、性能のいいものと、かなり性能の悪いものが混在しているのも事実です。
ユーザーの皆さんは、その選択ミスをするとあとで後悔することになりますので注意が必要です。
柱と間柱の間に断熱材は入り、その厚みは、50mmだったり、70mmだったり、100mmだったりとその会社さんで仕様が変わります。
【注意点】熱橋とは(ヒートブリッジ)
充填断熱が、外断熱派の方から一番指摘される部分は、「熱橋(ヒートブリッジ)」です。
ヒートブリッジを理解するには、次の質問の「答え」がポイントです
質問:「グラスウール10cmの厚み」と「木材10cm」・・どちらの断熱性能が高いでしょうか。
答え:「グラスウール10cm」のほうが断熱性能が高いです。
「グラスウール10cmの厚み」と「木材30cmの厚み」が、おおよそ同じくらいの断熱性能です。
「うそ!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。ログハウスの温かい写真のイメージから、「木材の方が断熱性能が高い」と思う方も多いのではないでしょうか・・。
実は、私も初期のころは、そのように思っていましたので・・(^^;)
「まず、木材の断熱性能が意外と良くない」・・という認識を持ちませんと、ヒートブリッジは理解できません。もちろん、木材は金属から比べれば、はるかに断熱性能は高いのでご安心ください。
【木材10cmの断熱性能】=【グラスウール約3cm分】=【スタイロフォームB3種 約2cm分】
という感じです。
もし充填断熱の厚みを薄く施工して、木材の断熱効果が仮に6cmしか取れませんと・・
【木材6cmの断熱性能】=【グラスウール約2cm分】=【スタイロフォームB3種 約1.4cm分】
の断熱性能にしかならず・・そこから冷えが伝わる・・という状況にもなっていきます。
充填断熱では、このヒートブリッジの影響を考慮する必要がありますので、「どういう断熱材」を「どれくらいの厚み」で施工するかが大切になります。
その断熱材の壁構成による、性能比較は、イメージと現実の「充填断熱比較」にまとめてありますので、そちらをご覧ください。
もちろん、【ACT1】~【ACT3】までのような「正しい施工方法」が基本になります!。