前述の悪い例に対して、正しい施工方法を見てみましょう。ポイントはやはり「気流止め」になります。先述のポイント①(断熱する壁と床の接合点)の「気流止め」の方法は、いろいろとあります。
[先貼りシートによる気流止め]
根太で床の骨組みを構成している工法であれば、基本的にはシートを使った「気流止め」が安全かと思います。「先貼りシート」と呼んでいます。

[床下地合板を差し込んでの気流止め]
もしくは、土台上面と根太上面が同じか、根太レス合板による工法であれば、先貼りシートではなく、床下地合板を土台の上に差し込んで「気流止め」としてもOKです。

ツーバイフォー工法は、床合板を全面に貼ってから壁の構造を組んでいくので、合板を使った気流止めが自然と出来ています。
ただし、床合板を差し込んで「気流止め」とする場合は、床下地合板を敷く時点で、床の断熱工事が終わっていないと苦労します(床下にもぐって断熱施工?)ので、注意が必要です。断熱材付きの床パネルを使う工法は、そういう問題点を補うために出来ているのです。
屋根が完成して雨の心配が無くなってから、床の断熱施工をすれば良いと思います。