このユニットバスまわりは、カタログ上では意外と載せられていない盲点です。しかし、ここは重要なポイントでもありますので、しっかりとした知識を持っておくことが大切です。
まずは、悪い例を下の図で示します。
「図・悪1」は論外です。床の断熱がユニットバスと当たる部分で「あとはしらない」とやめてしまう例です。これでは、ユニットバスが寒くなるのはもちろん、ユニットバスまわりの隙間から間仕切壁などに床下の冷たい空気が入り込む隙間が出来てしまいます。
「図・悪2」もダメです。図ではユニットバスが外部扱いになります。一見、冷えて犠牲になるのは浴室だけのように見えますが、ユニットバスの扉にはガラリが付いており隙間だらけですので、外部の寒さは室内にも影響してきます。
それ以前に、こういう意識で施工されている現場では、ユニットバスの天井上に袋入りの断熱材を乗せて、「ハイ断熱しました」と終わらせてしまっているケースが圧倒的に多いような気がします「図・悪3」。これでは、「図・悪1」と同じように、ユニットバスまわりから間仕切壁へ冷たい外気が進入する道筋が出来てしまいます。
これに対して、正しい施工方法は、ユニットバスまわりだけ基礎断熱にする方法です。こうすれば浴室も室内と同じように暖かいスペースになります。